<お話の概要>
・「アレルギー」という言葉について
免疫反応としてのアレルギー、心理的な拒絶反応としてのアレルギー
・アレルギー反応のメカニズム
異物とTh2細胞、肥満細胞の働き→皮膚のアレルギー反応
・アレルギーを避けるには(喘息、アトピー性皮膚炎の予防)
・LEAPスタディとEATスタディ(離乳食への早期介入による食物アレルギー予防)
「食べて予防する」とは
・まとめ
人類の歴史は環境微生物との共生の歴史。
日本は1970年以降、自然から切り離された集合住宅が急増し、それに伴って各種アレルギー症状を持つ人々が増加した。
今、新型コロナによって、徹底的な環境微生物の排除が企図されるようになり、人間を取り巻く環境のなかに存在してきた各種環境微生物叢が大きく変化し、かつ貧しくなっている。
これによって、今後起こりうるアレルギー反応をはじめとする、己免疫疾患の増加は、現在の暮らしが自ら招くものであると考えざるを得ない。
このような認識の下、医療も含めた健康維持・増進の取り組みを行う必要がある。