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児童館がゆく!三見めがね橋の旅~赤間関街道を歩く~

①列車でGO!

萩駅で集合後、ホームで列車が来るのを今か今かと待機。

小学生はなかなか列車に乗ることもなく、テンション高めにゴトンゴトンと三見をめざしたよ。

②三見めがね橋を知ろう!

三見橋(眼鏡橋)は、大正時代に作られた県内最大級の石造りアーチ橋になります。

この橋のお話を地域おこし協力隊の原田さんにしていただいて、その歴史や珍しさ、注目ポイントなどをみんなで聞きました。

このあと、赤間関街道に沿って三見市方面に向かって歩いていきましたが、山がちな小道を頑張って進んでいきます。塩分補給の塩レモン飴が子どもたちに人気でした。

③三見のお仕事、歴史を知ろう!

めがね橋と三見市の間にある牧野窯では、登り窯の構造やその形の意味、どんな素材でできているかなどをお話しいただきました。牧野窯のギャラリーも軽くお邪魔して、あの窯からどんな作品が作られたのかも見たよ。

この後、色雲寺の本堂をお借りして休憩をはさみつつ、郷土史家中村さんから伺った三見、明石、飯井地区に伝わる民話や伝承などの数々のなかからピックアップしたお話をいくつか聞きました。

④三見の自然探検(吉広のバクチノキ、三田八幡宮の保存樹、シーボルトコギセル)

三見市から港の方へ進んでいくと、県の指定文化財「三見吉広のバクチノキ」があります。バクチノキはバラ科サクラ族の常緑高木で、この種としては国内最大級の巨木で、地元では「森様」と呼ばれ信仰の対象となっています。そばにある祠は1755(宝暦5)年のもので、そのころには育っていることが分かります。表皮が次から次へと取れていき、表皮が赤茶けた状態が、博打に負けてみぐるみをはがされる様に似ていることから「バクチノキ」と呼ばれるようになったようです。

三田八幡宮ではムクノキやカゴノキ、ナギなどの巨木の他、シーボルトコギセルという小さな巻貝を見ました。ムクノキは樹高30mを超える巨木で、根本もどっしりとした太さは子どもたちも興味深く観察していました。シーボルトコギセルは名前の通りシーボルトが発見した巻貝で、キセルのような形をしている小さな貝ということでその名がつけられています。陸生の貝で、幡宮内の樹木の表面にくっついている姿が見られました。

⑤お昼休みとタマネギの皮染め

三見公民館で昼食と休憩をとりました。地元の野菜や素材をふんだんに使ったお弁当はおいしかったよ。

昼からは地元三見小学校の児童クラブの子どもたちと一緒に、タマネギの皮を使った染め物体験を行いました。つぎはぎ農園の石田さんにお越しいただいて、2部屋に分かれて手ぬぐいやハンカチ、シャツなど持ち寄ったものを玉ねぎの皮から煮出した染液につけて、色を付けていました。輪ゴムなどで絞り、しみこまない部分を作って染め上げたハンカチなどは、黄色(黄蘗(きはだ)色~黄朽葉(きくちば)色)のやさしい色合いに出来上がりました。

児童クラブの皆さんとお互いに作品を見せ合ったりと、あまり時間は取れませんでしたが交流を重ねていました。

⑥青長谷の鳴き砂体験~自由時間

旅の最後に、青長谷(あおばせ)の鳴き砂を体験し、しばしの自由時間で海を楽しみました。砂場だけではない海岸は、岩場に隠れる生き物を探したり、波の飛沫や音を楽しんだりと、時間いっぱい楽しんでいる様子でした。さえぎる物のない海は、相島がとても大きく見えたよ。